ニュースリリース
獣医療分野における臨床検査事業着手のお知らせ
- 2024年1月30日
- プレスリリース
この度、がんの臨床検査及び免疫療法に関するノウハウを活かし、獣医療分野における臨床検査事業に着手することといたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。
近年、イヌやネコなどの獣医療分野は、ペットの高齢化や医療の高度化により市場拡大が見込まれています。一方で、ゲノムデータの蓄積が十分でなく、ゲノム医療や創薬研究が十分に展開できていないことが課題となっています。
当社では、がんの早期発見及び再発モニタリングのためのリキッドバイオプシー(※1)や、ネオアンチゲン(※2)を利用したがん免疫療法のための遺伝子解析等の臨床検査を医療機関へ提供することにより、がんの診断や治療に貢献しております。今後は、これまで蓄積したノウハウを活かし、獣医療分野の研究機関等と連携して臨床検査の有用性について検討し、獣医療分野にも貢献して参ります。
※1 リキッドバイオプシーは、血液などの体液を用いて疾患の診断や治療法の選択、治療効果の予測などを行う技術です。がん細胞から血液中に流れ出した微量な遺伝子変異を見つけられることから、がんの早期発見や適切な治療薬の選択、再発のモニタリングに有用であると考えられています。従来の組織生検に比べて身体への負担が少なく繰り返し検査を行うことができ、全身の状態をリアルタイムに調べられることが特長です。
※2 ネオアンチゲンは、がん細胞に生じた体細胞変異に由来する新生抗原です。正常細胞には発現していないため、非自己の抗原として強い免疫反応を引き起こすと考えられています。
(参考)オンコセラピー・サイエンス株式会社 IRニュース
https://www.oncotherapy.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/240130_01.pdf