ニュースリリース
ネオアンチゲン解析に関連する論文公表のお知らせ
- 2021年8月5日
- プレスリリース
当社は、医療法人 慈生会 福岡がん総合クリニックと樹状細胞療法の科学的検証に係る共同研究を推進しております。この度、本研究に関連する論文がAnticancer Research誌に掲載されましたのでお知らせいたします。(https://ar.iiarjournals.org/content/41/8/4101)
本論文は、標準治療不応進行がんの17症例において、ネオアンチゲンペプチドを利用した樹状細胞療法を行い、臨床的および免疫学的効果を確認した結果を報告するものです。
本治療において重篤な有害事象はなく、一部の症例では持続的な腫瘍の消失(CR)、部分的な縮小(PR)、または安定した状態(SD)を示しました。また、臨床効果はIFN-γ ELISPOT解析による免疫反応の有無に依存することが確認されました。特に、腎細胞がんからの肺転移を有する症例において、ネオアンチゲンワクチン治療のみを行った結果、継続的な腫瘍の消失(CR)およびネオアンチゲンペプチドに対するT細胞の免疫応答を誘導したことが確認されました。
これらの結果より、ネオアンチゲンペプチド樹状細胞ワクチン療法の臨床的および免疫学的効果と安全性が示されました。
本論文におけるネオアンチゲン解析は当社で実施されました。
(参考)オンコセラピー・サイエンス株式会社 IRニュース
https://www.oncotherapy.co.jp/wp-content/uploads/2021/09/210805_01.pdf